「英子!こっち、こっち!」


修人が奥から、あたしを呼んだ


「オシャレなお店だねー、ココ」


あたしが修人と話していると、店員さんが注文を取りに来た



「あー、じゃあショートケーキとチーズケーキ1つづつに、ハーブティー2つお願いします」



慣れた口調で修人が言うのを、あたしは、ただ、ただ見ていた



「…修人…慣れてるね…」

「ん?そう?」



首を傾げて笑う修人に、なんだか不思議な気持ちを抱いた



なんか…


修人が遠い…







ケーキがくると、あたしはその美味しさに目を丸くした



「何コレ!?すっごく美味しい!!」



一心不乱に食べまくるあたしを見て、修人はクスクスと笑った



「…ついてる…」

「え?」



修人の指が、あたしの頬に触れた



ドキ…



あたしの心臓が、軽く跳ねた



(あれ…?)



「実はさ…話があって、ここに呼び出したんだ…」

「…話?」



今日で2度めの呼び出しに、何故だか少し、胸騒ぎがした