FlowerRose




カチャカチャとカイがベルトを外す


(……!!)


頭の悪いあたしもようやく分かった


「…あ…カイ…」


あたしは足を広げてカイを受け入れようとした


「…後悔しない…?」

「しないっ!」


あたしはブンブンと首を横に振って、カイが入ってくるのを待つ


「…本当に…?」

「…ッ本当っ!だから…っ早くッ!…きてぇ…!」


あたしは顔をしかめて言った



体の中心からカイを求めてるのが分かる

カイと一つになりたくて



彼女がいても


一番じゃなくても





とにかくカイが欲しかった





「………やっぱ無理っ!」

「…へ?」


カイの以外な答えにあたしは力が抜ける


「…英子まだ中一だし…病人だし…」

「なっ…中一でも経験してる人は一杯いるって言ったのは誰よぉっ!?」

「いや、だって………痛いんだぞ…?」

「え?」

「初めてっつーのは、処女を捨てるって事だ それに、血も出るんだぞ?」


カイが痛そうな表情でそう言った


「…カイ…あたしの体心配してくれてるの?」

「…英子を悲しませたくないから……英子が嫌がる顔なんて…見たくない…」

「…じゃあ、屋上での事は何?」

「いや、あれは…つい…」


カイが視線をそらす