FlowerRose




「…ん……うぅ…?」

あたしはぐらぐらする頭を押さえながら起き上がった



「…ふ…ぅ…暑ぅ…」


熱のせいか、あたしのパジャマはビショビショで乱れていた



「…あ…れ…カイは?」


あたしは部屋を見渡す


だが、カイの姿は見えない



「えぇ?帰っちゃったのぉ?…ふぇ〜…淋しいよぉ…」



あたしが涙ぐんでいると、部屋のドアが開いた



「…あ、起きた?…てか、なんで泣いてんの?」

「え?え?帰ったんじゃなかったの?」

「あぁ?風呂入ってたんだよ」

(勝手に………)



確かに、カイは風呂上がりの格好をしている


綺麗な黄色に近い茶髪は濡れてて、上半身はシャツを着ていて、ボタンは外したまま



(…なんか、とてつもなく色っぽい…\\\)



「…何、お前オレが帰ったとでも思ってたの?」


カイがあたしに近づいてくる


(そ、そのカッコで近づかれるとヤバイ…!)



「…ばぁか…ほっとけるかよ…」


ドキン


カイがあまりにもカッコ良すぎて胸が鳴った


(それって…どういう意味…?)