ピーンポーン♪
「…ん…何ィ?…」
あたしは玄関のベルの音で目を覚ました
ピーンポーン♪
「え…誰…?」
ふと、時計を見るとちょうどお昼の時間だった
「どうしよ…お母さんが出るなって言ってたし…」
「…一条ですけど…誰もいないんですか?」
あたしはその声を聞くと同時に、熱があるのも忘れて玄関へと走っていた
ガチャッ
「…はい…」
「あれ…英子?…ご両親は?」
「お父さんは仕事でお母さんは外せない用…」
「そんな事だろうと思った」
カイはそう言うと、ズカズカと勝手に家の敷居を跨いだ
「えっ!?ちょっ…待って!!」
「どーせ昼メシまだだろ」
カイは手に持っていた袋を持ち上げた
「…色々買って来たから …なんか食いたいモンあったら作ってやるよ」
「えぇ!?カイって料理出来るの!?」
「お前…俺様を馬鹿にすんなよ…」
「し、してないよ!てか、学校は!?なんで家が分かったの!?」
あたしは勝手に台所へ入るカイに聞いた
