FlowerRose




「はいっ、これお粥!これ食べたらこの薬飲んでねっ!!」


お母さんはそう言ってあたしに薬を持たせた


「お母さん、ちょっと外せない用があるのよ…すぐ帰って来るから、ちゃんと食べんのよ!」

「分かった、分かった」

「誰か来ても絶対出ちゃ駄目よっ!」

「ほい、ほい」

「それから…」

「お母さん…あたしもう小学生じゃないんだから大丈夫だよ…」

「ああ、そう?じゃ、留守番よろしくね!」

「はーい」



ガチャンと扉を閉める音が聞こえて、その後には耳をつんざくような静寂が取り残された



お粥を食べて、薬を飲んだあたしは何もする事が無くなった


「…寝よっ!」


あたしは薬で多少良くなった頭をポリポリとかきながら、横になった