FlowerRose

修人がこっちに向かって来るのが足音で分かった

お願いだから気付かないで〜!!

あたしの願いもむなしく、修人はあたし達の姿を見つけた



「…お前ら…何してんの…?」

「や…え〜と…」

あたし達の妙な服装を見て、修人が感づいた

「まさか…!?」

お願いなんか言ってよ〜

あたしはカイにアイコンタクトをした

するとカイはあたしの裸が見えないようにゆっくりと立った

あたしはいつものように表の顔で何か説得力のある弁解をするのだと思っていたが、甘かった



「ばれちゃったんなら、仕方ないね〜」

「「はあ!?」」

あたしと修人は同時に声をあげた

「オレ、お前の彼女とヤってたの、ただそれだけ」

「ヤ、ヤってたって…」

修人は恥ずかしそうに言った

「だ〜か〜ら〜お前の女が目に涙ためてヤメテって言うから、そそられたんだよ!!」

「ちょっとー!!ふざけないでよ!!エロ男!!!」

あたしは頭にきて、そう言った

「なんだよ!お前だってアンアン喘いでただろ!!」

「なっ、何が喘ぐよ!!この変態!!」

「あー、あー、君が来なかったら最後までヤれてたかもしれねーのに」

「ふっ、ふざけんなよお前ら!!まだ中学生なのにヤるとかヤらないとか!!エッエロいんだよ!!」

修人が顔を赤くして言った

「お前知らないのー?今は中学生でも普通に経験してんだよ!…あ、ちなみに12歳でもね」

「ちっくしょーーー!!!」

修人は叫ぶと、屋上を出て行った