世間様は男が男を好きになることを許しちゃくれない。 誰に迷惑をかけるでもないのに、軽蔑の眼差しを向けてくる。 だから、ただ傍に居れたらいいと思っていたから。 お互いそう思っていたから、何も言わなかった。 いつでも笑いあえれば、ずっとこの関係が続けばいいと願ったから。 だから『好きだ』と言う言葉は隠した。