放送部からお伝えします

向かう先は、あたしがさっきまでいたrlapp。



入り口の近くだと思うから、すぐ取れば大丈夫。


今思い出しても、やっぱり普通の人より速く走れてたと思う。

スカートなんて気にしないで、ただ無我夢中で走った。



ウィーン....



rlappには予想以上にはやく着いた。


と、そこには今にも生徒手帳を拾おうとしている金髪の男。


まだ中見られてない、いける!



ダッ



本当に、男が中を開く前に生徒手帳を掴むことができた。


「これあたしのです! ありがとうございました!!」


素っ気ない言葉と同時に生徒手帳取り上げた後、後ろを勢いよく振り向いた。

だけど、もう走る気力なんて残ってなかった。



周りの仲間みたいなのが集まってくる。



男達はわけが分からなそうに、あたしの腕を掴んだ。

何人かはニタニタと笑っている。


怖いっ…!


そのときだった。