あたしの初恋の人は



優しくて、面白い、誰からも愛される人だった。


時が経ってもそれは変わらなくて……。


想いのたけをぶつけて、周りに冷やかされながらも、やっと恋人つなぎができるようになった。


アイツらはいつも背中を押してくれた。


でも、あたしが竜也をあんな姿にしてしまった。



全部、あたしのせいなんだ。


あたしがちゃんとしてれば……。



あの優しい声、面白い変顔、愛があふれるほどのぬくもり。




奪うことなんてなかった……。