「は? 何なんだよ」


かなめが分からずにいると、草太がゆっくりと話し出す。



「かなめ。俺達がよく迷子になってたの覚えてるか?」


「? あぁ……」


かなめはオドオドしながら頷く。


「竜也のお父さんが防犯会社にいるって知ってるよな」


「ヒマなとき遊んでもらってたからな」



「竜也が、機械とかおもちゃ改造するの好きだって分かってるよな?」


「アイツいつもなんか作り出してたからな……って」


かなめがハッとした顔をする。



「しおりの中にはたぶん、それぞれ探知器みたいなのが付いてるんだ。しかも探知器は特別で……」


「しおりとしおりを合わせなきゃ、反応しないってことね」



「それで、残りの合わされてないしおりの居場所が、ケータイに届くってことか」


草太の後を、理解した川岸とかなめが続けた。