―校門―
「あ、開いてた……」
かなめが校門に着くと、門は開いていた。
急いで待っていた草太と一緒に校門を抜ける。
「ハーイ、ストッープ」
その瞬間、横に二人の教師がいた。
左にいる草太側には、体格のいいタンクトップを着た体育教師。
右にいるかなめ側には、太ってメガネをかけた社会科教師。
かなめはサー、と血の気が引いた。
「ごめんなさい!」
草太は体育教師に向かって頭を下げる。
「お前、珍しいな遅刻なんて」
体育教師は目を丸くした。
「ちょっと体調悪くて……」
「そういやお前、昨日早退したんだったな」
「はい……。それで“石田君”がずっと待っててくれてて……」
石田君と、初めて呼ばれたことを驚いて、かなめは草太を見た。
目の前で繰り広げられている、草太の嘘ワールドを見て、さらに驚いた。
「なら仕方ないな。二人とも行っていいぞ」
「ありがとうございます!!」
あれだけ走っても全くバテていない草太の、爽やかな笑顔がでた。
かなめは社会科教師にバシバシと定規で叩かれていた背中をさすりながら、下駄箱まで走って行った。
「あ、開いてた……」
かなめが校門に着くと、門は開いていた。
急いで待っていた草太と一緒に校門を抜ける。
「ハーイ、ストッープ」
その瞬間、横に二人の教師がいた。
左にいる草太側には、体格のいいタンクトップを着た体育教師。
右にいるかなめ側には、太ってメガネをかけた社会科教師。
かなめはサー、と血の気が引いた。
「ごめんなさい!」
草太は体育教師に向かって頭を下げる。
「お前、珍しいな遅刻なんて」
体育教師は目を丸くした。
「ちょっと体調悪くて……」
「そういやお前、昨日早退したんだったな」
「はい……。それで“石田君”がずっと待っててくれてて……」
石田君と、初めて呼ばれたことを驚いて、かなめは草太を見た。
目の前で繰り広げられている、草太の嘘ワールドを見て、さらに驚いた。
「なら仕方ないな。二人とも行っていいぞ」
「ありがとうございます!!」
あれだけ走っても全くバテていない草太の、爽やかな笑顔がでた。
かなめは社会科教師にバシバシと定規で叩かれていた背中をさすりながら、下駄箱まで走って行った。



