仕事で忙しく、竜也に会うことができなかったこと。

2年前ここの警察署に配属になって、喜んだこと。

それもつかの間、配属された日にあの事件が起こったこと。

上司に頭下げて、その事件を担当させてもらったこと。

竜也と仲良かった俺達のことを思い出して、中学にたびたび来てたこと。

俺達の状況を知って、唖然としたこと。


それでも、捜査が打ち切りになっても、犯人を捜してきたこと。


今でも、息子の竜也を救いたいこと。




俺は話を聞いたとき、ただボー然とするだけだった。