ガッ
即座に階段の手すりにつかまって、落ちるのを防いだ。
「危なかった……」
しっかりと手すりにつかまって、もう一度ケータイを見た。
滑るときの衝撃のせいか、いつの間にかメール画面から画像のところになっていた。
「……懐かしいなぁ」
一番最初にはケータイを持ったばっかりのとき、ママに撮ってもらった入学式。
入学式が終わり、皆が写真を撮る場所とりをしていたとき、偶然校門前で撮ることができた。
右からかなめ、あたし、入学式の看板、竜也、草太の順に並んでいる。
かなめは眩しそうに目を細めて。
あたしは看板に寄りかかるようにして。
竜也は少し背伸びして。
草太は逆に、ひざを曲げている。
4人とも、笑顔でピースをしていて。
友達出来るかな、なんて不安はこのときあたしにはなかった。
またどんどん見ていけば、夏休みやあの記念日のもある。
なんだか楽しくなってまた見ていくと、一番最後まできてしまった。
「……!」
あたしが一番見たくない画像。
あの男達を撮った画像。
即座に階段の手すりにつかまって、落ちるのを防いだ。
「危なかった……」
しっかりと手すりにつかまって、もう一度ケータイを見た。
滑るときの衝撃のせいか、いつの間にかメール画面から画像のところになっていた。
「……懐かしいなぁ」
一番最初にはケータイを持ったばっかりのとき、ママに撮ってもらった入学式。
入学式が終わり、皆が写真を撮る場所とりをしていたとき、偶然校門前で撮ることができた。
右からかなめ、あたし、入学式の看板、竜也、草太の順に並んでいる。
かなめは眩しそうに目を細めて。
あたしは看板に寄りかかるようにして。
竜也は少し背伸びして。
草太は逆に、ひざを曲げている。
4人とも、笑顔でピースをしていて。
友達出来るかな、なんて不安はこのときあたしにはなかった。
またどんどん見ていけば、夏休みやあの記念日のもある。
なんだか楽しくなってまた見ていくと、一番最後まできてしまった。
「……!」
あたしが一番見たくない画像。
あの男達を撮った画像。



