「あ、ついた」


千早の声で気づいた。
もう家についたんだね。


「よし、みんな送ってくれてありがとう。
また、ね?」


「明日、むかえくる!
ももちゃん、待っててね」


マンションに入ろうとしたら、憂詩が大きい声でいった。
可愛い笑顔だな。

千早も侑京も手をふって、帰っていった。


「ただいまぁー」

「おかえり。
今日は大丈夫だったのか?」


樹はあたしのお兄ちゃん。
颯ちゃんが、入院してからずっと心配してくれる。
大好きなお兄ちゃん。


大丈夫だったのか?って言うのは、颯太のこと。
桃姫に戻らないかってこと。
桃姫になるのは、心が不安定な証拠。