「紅葉っていうのはね。
紅蓮と関わりあって、サポート役ってゆーのかな。
紅蓮が忙しいときに力貸してくれるみたいな」


「まぁそんなとこだよね」


隣で莉羅がうんうんと頷いてる。


「そんで、私は颯太さんにあこがれてたのよ?
私こう見えても、総長だったし。
だってさ、あんな穏やかな人が総長とかつとまんのかよって思ってたし」


莉羅のあこがれはそうちゃんなのか。
なんか意外だな。


「そうだったのかぁ。
じゃあなんで虐められてたの?」


「ちょ…!?
馬鹿、なんでしゃべっちゃうんだよ」


「ちょっと、はこっちの台詞でしょ?
あたし助けなくてもよかったじゃん」


「桃華の力みたかっし…。
それに…、まぁまた今度な」


莉羅…。
口調が男のようだよ。


こっちが素の莉羅なんだよね。
きっと。



「ちょっとぉ」