「桃華、莉羅ちゃんいるんだから我慢しなよ」

「え?
私ですか…。
悪いんですけどわたしバイク乗り慣れてますよ」


そうそう、莉羅は乗り慣れてるんだから…。
え?



乗り慣れてる?
なんで…。


「ちょっと莉羅!?
なんでバイク乗り慣れてるの」


「だて私少し昔族に入ってたもん。
私さ紅葉っていう族にはいってたんだからね!?」


紅葉って…。


「桃華、紅葉ってなに」


虎がきょとんとした顔で聞いてきた。


「あ、そかそか。
虎はまだ小っちゃいころだもんね」


「桃華と1歳しかかわらないけどね」

「あ、そうだっけ」