あたしの髪と目はピンクなの。
生まれつきね。
喧嘩ばっかりしてたから、あだ名ついちゃった。


「なんで総長だとわかった?」


さっきよりも低い声で聞いてきた。
ルークも少し警戒している。


「目。
総長は目を見ればわかる。
あたしかえるから。
じゃあ、また会いましょう?」


とくに深い意味はない。
なんとなくまた会う気がした。

あたしは、そう言い残してその場を離れた。


やっぱり、だめだな。
あたしには、責任が重すぎるよ。
すぐに桃姫に戻っちゃうよ。


「桃華~。
お前何やっとんねん紅蓮のやつら心配してんで?」


「そうだよー。
ももちゃんいなかったら、みんな悲しむよ?」


「桃華…。
はやく帰ってきてよ」


上から

雅侑京〈ミヤビ ウキョウ〉

池田憂詩〈イケダ ユウシ〉

来栖千早〈クルス チハヤ〉

みんな、紅蓮という族の幹部たち。
あたしの、中間でもある。