「桃華ちゃん、次は僕ね?」

ニッコリ笑顔で勝負を挑んできたのはルークだ。

ちょっと待ってくださいよ。
あたしにこんな可愛い子を殴れと!?
冗談はよしてくださいよ。


「おい、お前瑠浮ナメるなよ。
友哉より強ぇからな」


「そういうことです。
桃華ちゃん、手加減したら許さないから」


そう言い終わると静かに向かってきた。
へぇ、隙のないいい構えだね。
でも、あたしにしてみれば隙だらけなんだよね。


「ごめんね、ルーク」


ドス…
バタ…


「へぇ~瑠浮でもダメなんだね~?
俺はやめておこうかな」

琉生は、あたしと喧嘩したくないらしい。
でもあたしも正直やりたくなかった。