「お待たせ友哉、さっそくやりましょうか」

「おう、手加減しねぇからな」


それはあたしの台詞。
あたしだって一発で終わらせちゃうからね。


「うおぉぉぉ」

変な雄たけびをあげて向かってきた。
ぁぁ…こういうの嫌いなんだよね。

静かに喧嘩できないのかな。

攻撃もストレートすぎて全部よけられる。

「お前も攻撃しろよ」


少しキレ気味に友哉がつぶやいた。

「わかった、本気でやるからちゃんと守っててよ」


ドス…
バタ…

「「「は??」」」

友哉以外の蒼炎のみなさん、ただいま口をあけて固まっております。
そうだよねぇ~。
たかが女の子に一発で倒されちゃうんだからさ。


「ごめんね、大丈夫?
これでもかなり手加減したんだけど…」

「お前マジで何者なんだよ?」

「だから、あたしに勝てたら教えてあげるって」

またあたしは、ニヤッと笑った。