「ごめんね?
でもなんで正体を隠さなきゃいけないの」

「あ~ここの学校って族に入ってるこ達多いでしょ?
んで正体ばれると色々面倒くさいわけで隠してるの。
紅蓮狙われたくないしね」


はぁ、なんでこんなこと莉羅に言ってるんだろう。
莉羅だって信用できないわけだし。

あたしのことアイツらに言うかもしれない。


「あ、大丈夫だよ。ばれたくないんでしょ?
私、何も言わないから、約束は死んだって守ります」


あたしが考え事をしていたら、いきなり立ち上がって言った。


あたし時々思うんだけど、莉羅って大人しい性格じゃないよね。


「なによ、私が五月蠅いとでも言いたいのかしら?」


あれ?
莉羅って人の心読めるんだ。
やだなぁ、もう莉羅の愚痴言えないじゃん(笑)


「違うから、全部口に出ています」

「え、馬路ですか」

「馬路ですとも」

莉羅って意外とおもしろいやつかも?
最初は守ってあげたくなる感じだったけど、今の莉羅は一緒に戦ってくれるって感じ。
いい友達できたな。