「よし、真面目な話していい?」

「うん」


莉羅相づちを聞いて、ウィッグをとった。
莉羅は一瞬驚いた顔をした。

「ピンクの髪の毛?
うわーすごく綺麗な色だね、私好きだよこの色」


驚いた次の瞬間、ぱぁっと笑顔になりあたしの髪の毛を弄りだした。


「あたしの正体ってさ桃姫なんだよね。
それで紅蓮の姫で、その総長の彼女。
総長がやられてあたしが敵討ちと自分を鍛えるために、この学校にはいったの」


「そうだったのね、颯太さん大丈夫?」


コクりと頷いて自分のベッドに座った。


ん?
なんで莉羅が颯太の事をしってるの。
まさか颯太の元カノとか。考えすぎか。

「この学校で有名だよ。
No.1の紅蓮の総長がやられたって」


あっそれでか。
ここは族に入ってる人が多いもんね。


あたしが黙っていると莉羅が遠慮がちに口を開いた。


「実はね私、颯太さんのこと死んだと思ってたの。
みんなが紅蓮は終だァとか言ってたから」

「そっか…。
颯太がこんな簡単に死ぬわけがないよ」


あたしは、自嘲気味に笑った。