「だって咲良さん、私のこと避けてると思って」


さけてるって、朝のアレか。
いやあれはお兄ちゃん達のせいだよ。


「アレは違うの。お兄ちゃんに呼び出されちゃって。
あとは、転校の日に荷物片付けるの意外に大変でさ、終わったら寝ちゃったみたいな?」


何いってんだよあたし!
言い訳みたいなこと言ってるし。
あたしがちゃんと説明してればよかったんだよね。


「そーだったんだ…。
ごめんね?気使わせちゃったかな」


「そうだったんだぁ。
よかった、私きらわれやすいから避けられてるのかと」


莉羅はヘラッと笑いながら言った。

はぁ。莉羅が悪いんじゃないのに。