《尚side》


バタン

「ねぇー。
尚は桃華ちゃんの事どう思う?」

「只者じゃなさそうだな」


だってフツーあの固い扉蹴り壊すか?
絶対只者じゃないだろ。
気に入った。


「あぁ〜。
尚がニヤけてる」

琉生がいった。
言っとくがニヤけたわけじゃねぇ。


つかどんだけ関わって欲しくないんだよ。
クラスも偶然一緒な訳だし、絡みが必要な時もあるだろ。
よくわかんねぇ女だ。


「あ、俺〜桃華ちゃんに惚れたかも〜。
桃華ちゃん可愛すぎ」

「僕も〜」

「オレはそうでもないな!」


は?
お前ら全員かよ。
まさか、お前らがライバルになるなんてな。

「冗談じゃねぇ。
俺のもんだてぇだすな」