「!?」

いきなり誰かに抱きつかれた。

ドカ
ドス

びっくりして抱きついた人をなぐってしまった。

「ゲホッ
さ、さすが我が妹よ」

「は!?
なんで樹兄がいるのよ」

あたしに抱きついてきたのは、樹兄だった。
ここあたしの通うことになった学校だよね。

「こいつはお前の担任だぞ」


頭の上にはてなを浮かべていたあたしに陸兄がいった。


「ま、そういうことだ。
よろしくな、桃華」


樹兄あたしより馬鹿じゃん。
どうやって教えるのよ。

「つーことで、もう時間だぞ。
俺が合図したら入ってこいよ」


あたしは、頷いて樹兄の合図を待った。