「あ、そうだ。
今日ね、なんだっけ?
千早ー!」


「もう、何回言えばいいわけ?
獅子だよ、獅子。
そいつらが夜の11時にのりこんでくるの」


憂詩の代わりに千早が説明してくれた。
獅子なんてダサい名前だわ。
それじゃ今日はここに泊まりか。


「わかった。
今日はあたし1人にやらせて?」


「は?
なにゆうてんねん、ダメにきまっとるやろ」

侑京は眉間に皺をよせながら、いってきた。

これは、あたしの問題なんだ。
たとえ、侑京でも譲れないよ。
今日だけは、桃姫のままにさせて…。