クールな(?)王子と普通女子。

その瞬間、この女の顔つきが急に変わって。


「言ったわよね？…平野波乃がどうなってもいいわけ？」


さっきの笑顔なんてなかったかのように鋭い目つきで言ってくる。


「…俺があいつを、波乃を守るから。お前が何しようと俺らは離れねぇよ。」


「…っ。なんで？なんでなの？」

小声でそうつぶやくこいつ。


「私の方が、あなたを好きになったのは早かった！私の方がずっとあなたを見てきた！なのに…」