~拓磨side~

「気安く触んないでっ!!」


ーーバシッ…






!?


今まであんなにおとなしかった子が…

急変した!!



俺はヒリヒリと痛む頬をおさえ、唖然と
していた。



「あんた、誰なの?いきなり顔触んない
で!」






すると彼女の友達が慌てたようすで
「あの、眼鏡を返してください…。」



と言った。

俺がゆっくりかけてあげると…



ーーシーン


「あっ、あの…」

真っ赤な顔で言ってる


ってことは、元に戻った?

「たっ…助けてくださり、ありがとうご
ざいました!」


ペコッと頭を下げると、その子は逃げる
ように去っていった…


友達の子が

「すみません!あの子、二重人格なんで
す。」



と、言い残していった…。




へぇ、二重人格…。



…もしかして。

…もっと彼女のことを知りたくなってきた。