~拓磨side~

帰り道ふと、思いついてあの子のあとをつけた。



え?ストーカーみたいだって?
…いいじゃん、別に。気になったんだし。

なんか、他にも心に傷がありそうで、放っとけなかった。





家に入っていった竹之内。
鍵もかけてない…ったく、不用心だな。



そっと家を除くと、竹之内がひとり。



家族、いねぇのか?
その時彼女が椅子の上にのって背伸びしてた。






「あ、あった。」
どうやら、お菓子を探してたらしい。





ん?なんか、あの椅子ぐらついて…




危ないっ!
「危ないっ!」



口より先に体が動いてた。
竹之内を受け止めた。




靴を脱ぎ捨て、慌ててきたから滑り込む形になったけど…







「大丈夫か?」