焦ったいじめっ子は、私が体調不良ってことにして、ベッドに寝かせていた。



だから、先生たちはなにも知らずにいた。わたしも、言わなかったけど。








そして、家でもなにも言えなかった。

お母さんは、仕事で夜遅くまで帰らないし、お父さんは単身赴任中だった。






お父さんからの電話なんて一年に二、三回。




お母さんも、なんか冷たかった。

まあ、これは今でもだけどね。