「ねえ、あなた二重人格なの?」

「え?」




あれは小学二年生の時だった。

穂波だけが知ってるはずだったのに、ある女の子が知ってた。

「見ちゃったよ?眼鏡外したところ。」
!!見られてた…



「…うん、そーだけど。」
隠しても無駄だと思って、本当のことを言ったんだ。




「へえ…。」


「あっ!この事は誰にも言わないで?」





「?なんで?」

なんでって…。この子分かってない。
「変でしょ?二重人格って。」




「変?…わかった。」






こうして難は逃れた…と思ってた。