「あ…ね?」

ポカーンとしてる拓磨。

あたしは、気にせずに続ける。



「あたしは、七奈美の生まれる三年前にこの世を去ったの。まだ、五歳だった…。」


拓磨は、信じてくれたのか、なにも言わずにあたしの話に耳を傾ける。




「悔いはたっくさんのこってた。たった、五年の人生だったんだもの。だから、生まれ変わろうとした。」


話ながらしんみりしてくる。