彼女は二重人格

~拓磨side~

「七奈美!」

急に倒れた七奈美を慌てて抱き起こす。




「…スー、スー、スー…。」

規則正しい寝息。


…何だよ、寝ただけか。





ったく、心配かけやがって。

ニコッと笑い、七奈美のサラサラの黒髪を撫でる。





「よし、帰るか。」