もうすぐ溺れて……


そんなことを考えていた矢先、

「…っ!?」



いきなり波に足をとられた。
そして、溺れる私。

覚悟はできていたし…ちょっと苦しいけど…





もうちょっとの辛抱。

そう思い、目を閉じて、体を水に任せた。








「…七奈美っ!!」

最後に一番聞きたかった声がした気がした。




そこで私の意識は途切れた…。