「ふぅ。」
ザザーン…
波がいったり来たりして、まるで私を歓迎してるみたい。
このまま海にはいるだけで、楽になれる?
もう、気持ち悪いって言われなくなるのかな?
だったら、生きてるよりずっと……
自分でもこんな行動に出たことに驚いてる。けど、今さら引き返す気も起きない。
よっぽど拓磨くんが好きだったのかも。
今までこんなことたくさんあったはずなのに、今回のが一番きつい。
拓磨くんに拒絶されることが…こんなに悲しいなんて。
ごめんなさい…パパ、ママ。
私、生まれ変わってもパパたちの子供としてまた生まれたい。
それって、叶うことかな?
今度は…普通の女の子になりたいな。

