「えーーーーーーーっ!」 杏璃の甲高い声が教室を包む。 一瞬にして、視線は私と杏璃。 「ちょ、ちょっと杏璃。声大きすぎるよっ!」 「ごめんっ」 「…で、なにがあったのよっ?」 杏璃は目をキラキラさせてる。 恋には敏感なんだね。 杏璃かわいい。 私はさっきの出来事を全部話した。 杏璃は「うんうん」って うなずいてくれて… 「恋だねぇー」 だって。 私が恋――――――――― いつぶりだろう?