そのバスの中で、私の隣は、あの子だった。

行きは、みんな暗い顔、雰囲気で向かった。

着いてから、静かに座り、黙祷をした。

お葬式が終わると、その子が入った棺がみんなの目の前を通った。

上には、その子が入院中に、みんなで作った千羽鶴が乗せられていた。

そして、お別れの時間になった。

みんなの顔が段々と曇り始めて、泣き出した。

帰りのバスの中では、泣き声だけが響いた。