五年生になって、私はあの子と話す機会が何回かあった。

でも、そうすると、周りからの風当たりが厳しかった。

あの子は、クラスで一番目立つ存在から、無視されていた。

そう。いじめだ。

その頃の私は、あの子のことを何も知らずに、嫌っていた。

そしてあの子は、あまり学校に来なくなった。

噂では、その頃から精神科に通っていたそうだ。

私は、そんなことは知りもせずに、いじめ側について、楽しく毎日を過ごしていた。

いじめたのは誰かと聞かれると、私も誰かわからない。

ただ、みんな厄介者扱いをしていたのは事実だ。