がっしりとした肩幅。

並より高い背。

耳についたピアスが揺れて、気品が漂っている。


形の整った美男子。
いわゆる、イケメン。


なんだ…いるじゃない。


「先ほどウィリデ隊がユピテルにより三機とも撃沈しました」


「応援をまわせ。任務遂行とウェリデ隊救出のため六機だ」


「了解」


トン…と、未だ履き慣れないヒールで一歩踏みだす。

ボフ…と、体当たりした一秒後には香るジャスミン。


気づけば私は、部屋を出ていこうとする彼に抱きついていた。


「は?」


間近で見上げる彼も素敵。





「お父様。私、彼がいいわ」