「…ねぇ、愛」 放課後、部活に入っていないあたしと愛は教室に残っていた。 雅人と帰ったことなんてない。 「なぁに」 呑気にチョコを頬張る愛が若干羨ましい。 「雅人ってあたしのこと好きだと思う?」 愛のチョコに伸ばす手が止まった。 「うーん…」 愛がいいよどむ。 他人から見てもあたしのこと好きそうには見えないよねぇ…。