「今日、チョコをもらわなかったのは和羽に言いたいことがあったから」 そう言って雅人はあたしの目の前に立った。 小柄なあたしとすでに成長期真っ只中で背が高かった雅人。 見上げ、見下げ、視線が絡む。 「今までずっと好きだった。それは、これからもかわらない。」 その言葉がどんなに嬉しかったか。 あたしは頷いて呟くことしかできなかった。