二人向かい合っておでんを食べる。 いつも食事中も沈黙は続く。 だけど、今日は違った。 「…和羽」 囁くように呼ばれる。 ドキドキしつつ顔をあげる。 すると、 「!?」 顔をつかまれた。 ゴツゴツした手が頬を撫でる。 「…っ!」 その手が今日叩かれたところをなぞった。 「やっぱり…」 雅人は眉をしかめた。