「遺言」short love story

「約束してくれる?」


抱き締める腕に、力がこもる。


「約束するよ。必ず、必ずお前を探し出して、また抱き締めるから」


「ありがとう。約束ね」


隆義の瞳には涙が溜まって、今にも零れ落ちそう。


そのまま言葉もなく、ずっとずっと抱き合ったまま、永遠を約束した私達。





―またいつか、必ず巡り逢えるよね―








2008.3

END。