そして涙を拭って、ゆっくりと立ち上がった。


俯いた顔を上げ、俺は前を向く。


「よーし、チャーハン作るかー」


「うん!納豆も出しとくね!」


舞が残してくれた宝物達が、俺を待っている。


改めて俺は覚悟した。


舞のいない息子達との未来を、力の限り守り通すと。