そんなことを考えながら
ベッドに横になっていると
ドアがノックされた。
「なに?」
呟くように答えると
相手は当たり前だけど
母親で
ガチャっとドアを開けて
いつもの無表情で
「あんた、いつまでここに
こもってるつもり?」
この言葉からすると
少しは心配してくれている
のだろうか。
「いい加減、邪魔なんだけど。
出てってくれない?」
あぁ。そうゆう事か。
この人があたしのことなんて
心配するわけないよね。
「わかった。」
あたしがうつ向いて
そう答えると母親は
満足そうに戻っていった。
ほんと、早く大人になりたい。
この大嫌いな家から
大嫌いな母親から離れて
一人でもいきていけるような。
あたしは上着と携帯だけを
持って家を出た。

