「美結、もう帰ろう。」
携帯を開いて時間を見ると
既に11時を過ぎていた。
帰るのか。
帰りたくないな。
またあの母親の顔を
見なければいけない。
「美結?」
優翔が心配そうにあたしの
顔をのぞく。
「ううん。なんでもない!帰ろ。」
そう言ってあたしは優翔に
微笑んだ。
それから優翔に家まで
送ってもらい、お礼を言って別れた。
部屋に入ると母親の姿はなく
またどこかへ出掛けたのだろうと
わかった。
よかった。いない。
心なしかホッとしてしまう
自分がいる。
あたしは自分の部屋へ入り
ベットへボスっと横になった。
そのままあたしは
眠りにおちた。

