「美結はいらない子なんかじゃ
ねぇよ。」
きっと優翔はあたしに
同情してる。
小学校の頃からそうだった。
みんなあたしを“可哀想な子ね”
って言うんだ。
同情の目をして。
あたしは同情なんてしてほしく
ないんだよ。
同情されるために生まれてきた
じゃないのに。
結局あたしは優翔にまで
同情されて生きるのか。
「優翔、同情しなくたっていいよ。
もう慣れてるから。」
そう言ってあたしは
力なく微笑んだ。
「同情じゃねぇよ。俺が心から
美結が必用だと思ってんだよ。」
優翔。あなたはなんでそんなに
辛そうな顔をしてあたしを見るの?
なんで、あたしなんかに
そこまで言ってくれるの?
「ありがとう、」
また一筋の涙があたしの頬を
つたった。
これはさっきとは違う
嬉し涙。

