はぁ…はぁ…はぁ…。
どれくらい走ったのだろう。
足を止めて空を見上げると
もう、星が出ていた。

目を瞑るとまだ
母親の泣き叫んでいる
光景が頭に浮かぶ。

こんなに止めどなく
涙が溢れるのはなんでだろう。

愛されてないことなんて
今に始まったことじゃないのに。

なんでこんな時に傍にいて
ほしいと思う人が優翔なんだろう。

あたしは無意識のうちに
優翔に電話をかけていた。

プルルル‥プルルル‥プルルル

「もしもし、美結?」

優翔の低く優しい声が
聞こえてくる。

「優…翔。」

あたしには優翔の名前を
呼ぶのが精一杯だった。

「美結?泣いてんの?今どこ?」

「…○○町の公園。」

あたしがそう伝えると
わかった。と言って、
優翔は電話を切った。