あれからすでに放課後。
あたしは珍しく学校から
どこも寄り道せず、家へ
向かって歩いていた。

最近いつも放課後
一緒にいる優翔は北川くんと
遊ぶらしい。

「美結も遊ぼうぜ。」
って優翔に誘われたけど
北川くんいると気まずいし
たまには優翔もあたしばっかりと
いちゃつまんないだろうし。

今日はちゃんと早く
帰ってみようかなって。

また、あの人は誰だか
知らない男連れ込んでんのかな。

そんなことを考えながら
家のドアを開けた。

母親の靴はあるのに
シンと静まり帰った部屋。

あれ?今日は
男連れ込んでないのかな。
と疑問を抱きつつ
リビングへと足を運ぶ。

リビングへ行くと
部屋の端で頭を抱え
うずくまっている母親の姿。