優翔、女子には人気あるとは
思ったけど男子にも人気あるんだな。
なんか急に違う世界の人に
見えてきちゃった。
あたしとは違うんだなって
改めて実感させられる。
「どした、美結?」
そんなことを考えていると
北川くんと話が終わったらしい
優翔があたしへ視線を戻した。
「べつに?」
「じゃあ、なんでそんな
ふてくされた顔してんだよー。」
「してないから。」
ただ、優翔とあたしは
違うんだな、って今更
実感しただけ。
優翔だけはあたしから
離れていかないなんて
あたしの自惚れだった
だけなのかもしれない。
てゆうか、あたしは
元から一人だったじゃない。

