その翌日
昨日言った通り教室には
優翔の姿があった。
優翔が教室にいるときは
教室を見る前からわかる。
優翔の周りに群がる女子の
声が聞こえてくるからね。
あたしが教室に入ると
優翔は女子たちの間を抜けて
あたしのところへ来た。
「おはよー、美結。」
「おはよ。今日も随分な人気
ですのね。」
ちょっと皮肉っぽく
あたしが言うと
優翔はいつものように
「まあなっ。」
なんて得意気に言ってみせた。
「おっ!優翔じゃん!
久しぶりじゃねえかー。」
と急に今来たであろう
男子が‥えっと、名前は確か
北川くんだった気がする。
その北川くんが優翔に
声をかけた。

